乾燥肌、脂性肌、混合肌、普通肌…
今や肌タイプ別のスキンケアやファンデーションなどの製品も多く、化粧品売り場で自身の肌タイプを機器で調べたことのある方もいらっしゃると思います。
自分の肌の個性を知ることは、お手入れをするうえで大切です。ただ、間違ったお手入れが刺激となり、自分で自身の肌トラブルを引き起こしている可能性もあるのです。
たとえば春先になると悩まれる方も多い「毛穴の開き、目立ち」。
鼻は顔全体の中でもっとも皮脂分泌が活発で、角質が厚くなりやすい部分なので、毛穴が目立つ部分
です。
皮膚は外部から刺激を受けると表面を厚くすることによって肌を守ろうとします。
これは肌の防御反応です。ティッシュやあぶら取り紙などを常用するのは、鼻にとっては強い刺激。
肌は水分を奪われて乾燥し、それをカバーするために皮脂を分泌します。
そうなんです。あぶら取り紙で皮脂を取れば取るほど、より多くの皮脂を分泌しようとするのです。
常にこする、よく洗う、気になるからといってせっせとお手入れをすることによって、肌はその刺激に耐えられるように角質を堆積し、層を厚くしはじめます。
肌は厚い角質層を通して何とか皮脂を表面に送り出そうと、より多くの皮脂を分泌します。
これに対してたたく、こするなどの刺激を与え続けていると、角質が削れて皮脂の出口が大きくなるため、これを表面からみると毛穴が広がったように見える。実際に毛穴が開くわけではなく、これが「毛穴の開き」のしくみです。
このように鼻の脂が気になるから、どんどん皮脂を取り除くお手入れをしたことで、より脂性肌になってしまっていることもあるのです。
大きくわけて肌タイプは4種類。
弊社ではどの肌タイプでも同じお手入れをお伝えしています。
大切なのは自分の肌が今何を欲しがっているのか、何が足りないか、肌の声に耳を傾けること。そして刺激を与えない全身一枚肌のお手入れをすることが大切です。
乾燥肌(ドライスキン)は、皮脂分泌量の低下、角質細胞間脂質などの減少により角質の水分含有量が低下している状態です。乾燥肌の皮膚は表面の潤いがなく、やわらかさ、ハリが感じられにくくなります。年齢、体質、気候、環境やライフスタイルなどの要因が関係しています。また乾燥が悪化してしまうと、お肌のバリア機能が低下し、少しの刺激でも反応してしまう敏感肌になってしまう場合もあります。
脂性肌とは、皮脂の分泌が過剰になっている肌のこと。特に皮脂の分泌が多い額から鼻にかけての「Tゾーン」は最もべたつきやすい場所でもあります。過剰な皮脂の分泌は、ニキビや肌荒れの原因となってしまいます。
混合肌とは、乾燥肌と脂性肌が混合した状態のお肌です。Tゾーンはべたついているのに、顎や頬など他の部分のお肌が乾燥しているのが、このお肌の特徴です。上記でも申し上げた敏感肌と並び、スキンケアが難しいのがこの混合肌でもあります。
普通肌とは、皮膚の角化が正常におこなわれ、皮脂や汗の分泌も正常な状態で、脂分と水分のバランスがとれている肌。ニキビといった肌トラブルが起きにくいお肌と言って良いでしょう。また、一般的に言われる理想のお肌がこの普通肌の事です。